【受験】浪人生が大学に馴染むためには

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現在、記事を書いているのは3月30日です。コロナウイルスも収束の兆しが見えないなかではありますが、大学受験を終え、この春から大学生活に突入しようとする人々はこれからの生活に胸を膨らませていることと思います。

新しい学生生活がはじまる中で、一番気がかりなことが

 

「自分は大学生活に馴染む事が出来るのか」

 

ということでしょう。特に浪人生活から晴れて大学へ入学しようとする人たちにとっては「年上は自分しかいないのではないか。」、「浪人生が大学に馴染む事が出来るのか」など気がかりなことは絶えませんよね。

筆者も実際に今の大学に入学するときには「二浪 大学生活」「二浪 大丈夫」などという検索ワードでネットの海をサーフィンしまくったものです。今となっては笑い話ですが、当時は本気で心配でした。肝心の大学生活はというと、現在筆者は4年ですが、仲間にも恵まれ、充実した大学生活を送ることが出来ました。

 

そこで今回は、二浪仮面浪人でも大学生活を存分に満喫することが出来た筆者が、浪人生(もちろん現役生も)が大学に馴染むために、大学生活を充実させるためにすべきことを紹介していきたいと思います。

 

 

友人の有無が大学生活の充実度を左右する

大学生活を充実させるうえで、最も重要であるのが、友人の有無です。大学生は高校や中学と比べると、行動出来る範囲がめちゃくちゃ広がります。海外旅行に行く機会などはざらにあります。だからこそ海外旅行を一緒に行けるような友人の存在が極めて重要になります。

昼休みに大学に友人がいれば一緒に昼ごはんを食べることも出来ます。友人がいない人は「一人で食べる」や「昼前に帰る、もしくは昼後から大学に行くように履修する」などの選択肢もとれますが、いずれも他人の目を気にする感じになって何となく嫌な気持ちになります。筆者もよく学校では一人で学食に行って食べることもありましたが、それは自分には友人がいるという安心感があったからこそだったなと思います。

 

そんなこと言っても友達なんてすぐ作れるでしょ、と思う人も多いと思いますが、大学では友人を作る難易度が高校の100倍ぐらい上がります。なぜかというと大学にはクラスという概念がほとんどないからです。

同じメンバーで同じ授業を取るような機会があまりないので連帯感や話す機会も生まれにくく、友人作りが難しくなってしまうのです。そんなんじゃあどうすればいいんだよ!と言いたくなってしまいますよね。もちろん大学には固定のクラスというものがほとんどありませんが、その中でも同じメンバーで一定期間一緒に過ごすような集団があります。それが語学とゼミ(研究室)です。

 

語学の授業は結構重要

大抵の文系大学生は、1~2年時に語学の授業を取る機会があります。語学の授業は毎回決まったメンバーでクラスが割り振られることが多く、必然的に顔を見合わせる機会が多くなります。

特に大学1年の頃はみんな友人が出来るか不安なのですぐに仲良くなれます。

語学の授業は固定されるので、クラスの人達は結果的には語学の他に履修している授業もかぶりやすくなり、顔を見合わせる機会は高くなります。それゆえ仲が深まるのです。

実際筆者も大学で最も仲のいい友人の1人は1年次の語学仲間でした。

 

ゼミや研究室で友達を作る

それでも語学のクラスにもあたりはずれがあり、なかなか自分と気の合う人と出会えないというケースもあります。そんな人はゼミや研究室に入って友人を作ることも出来ます。

文系の学部ではゼミと呼ばれる専門を深めていく授業があります。週に1.2回、多い所で3回ぐらいあるゼミもあるので仲が良くなりやすいです。理系の研究室に至っては毎日あるところも多く、もはや高校のクラス並です。

ゼミの先生を囲んでの飲み会、合宿などもゼミによってはあります。

 

ただ一つ欠点はゼミも研究室も1年から入るというケースはあまりないので、ゼミなどで友人が出来たとしても大学生活のだいぶ後からになってしまいます。

 

そんななかで、ゼミでも研究室でもないですが、大学における絶好の友人作りスポットがあります。それがサークル活動です。

 

サークルに入る

サークルは世の中の多くの大学生が入学時に所属する集団です。高校を出たばかりの人達にはあまり想像しづらいかもしれませんが、サークルは「部活の苦しい練習などを全部抜き取った活動をする集団」と考えるとわかりやすいと思います。サークルにも種類があって、サッカーや野球などのスポーツをするサークルや法律を学んだり、国際交流などを目的とした学生団体などもあります。また別に自分の大学のサークルに所属しなければならないという決まりもないので他の大学のサークルに所属してもありです。実際に筆者も他大学のサークルに所属していました。

 

したがって興味のあるサークルが見つからない!ということはほぼありません。

早稲田大学などは「考えられうるほぼすべての種類のサークルが存在する」といわれるほどです。

 

そしてサークルを探す上で最も重要なのは、出来れば複数所属するということです。

サークルはその集団の性質上、1年の入学時以外に入ることがあまり考えられていないので2年や3年から入るということが難しいです。逆にサークルを抜けるのはすごく簡単なので1年の時にいろんなサークルを見て、いくつか興味のあるところに入り、その後自分の興味合わせて取捨選択をしていくというスタンスをとるのが間違いないサークル選びです。

もちろんサークルだけでなく、高校の部活的な組織である体育会や大学公認のオーケストラなどもあるのでそちらに入るというのも一つの手です。サークルと違って週6日とかで活動するので仲のいい友達が作れることはほぼ間違いないです。

 

浪人の馴染み方

冒頭でも触れましたが、浪人して大学に入る人の多くが抱える悩みが「年上が受け入れてもらえるのか」というものです。これについて先に一つ言っておくと

 

あまり心配いりません

 

というのが正直なところです。入ってみると意外に浪人経験者はいます。これはどんな大学にもです。

 

大学は思ってる以上に開かれた空間なので、学びなおしで入学している社会人の方や長年浪人、もしくは留年している人も多くいます。この点に関しては最初は年齢についていろいろ考えるかもしれませんが、大学も最初の3か月を過ぎると気にする人がほとんどいなくなります。

 

実際に筆者は慶應の文学部に2浪して入学しました。文学部は他の学部と比べても現役率が高いので、入学前は浪人して入った人たちのブログなどを読み漁っていましたが(笑)、入学してみると意外に浪人している人も多く、特に男子に限っていえば他の学部より浪人率が多いぐらいでした。

 

なので極論を言えば、浪人が馴染めるかどうかというよりもその人が馴染めるかどうかという問題になります。「年上だからという理由で偉そうにしない」や「過度に浪人していることを引け目に感じない」といったところに気を付ければ大丈夫です。

 

最後に

大学はほんとに多種多様な人がいます。だからこそ自分と合う友人も必ずいます。求めるものに道は開かれる、そんな場所なのです。

友人を作るために自分を繕って大学生活をスタートする人もいますが、結局は疲れて元の自分に戻るだけです。

入学前にSNSで友人作りというのが最近のトレンドではありますが、入学後にそういったSNSで知り合った人とつるむことはほぼ100%ありません。道端で会うたびに、挨拶するかしないか迷う「めんどくさいヨッ友」になるだけです。

 

むしろ自然体で自分に合いそうな集団に入り、そこで友人を作っていくというスタンスで臨むのが、4年間という長い大学生活を楽しむためには一番重要なのだと思います。