【大学】私立大学と国立大学のキャンパスライフは結構違う
受験期も、国立大学の前期入試が終わりに近づくと、一定数悩む人がいる問題があります。
それは、
「国立大学、私立大学、両方合格したけれどもどちらへ行くべきか」
という問題です。
通常は、受験においては国立大学を受ける人というのは、そこを第一志望とするケースが多くあり、受かったら国立と決めている人もいます。国立大学には私立大学と比べて明確なメリットがあるからです。
しかし、私立大学も私立大学で、国立にはない良さが当然あります。
人によっては大学に求めるものも違うので、私立大学の方が魅力的に映る人もいます。
私の知っている事例では、「東京外大と早稲田で迷った」という人や、「慶應から再受験して東大に入学した」という人などいて、どの大学に魅力を感じるかは人それぞれです。
ちなみに私は、国立大学での仮面浪人を経て再受験し、私立大学に入学したという経験を持っています。
そこで今回の記事では、国立大学と私立大学で迷っている方のために、私の経験を踏まえながら国立大学と私立大学のキャンパスライフの違いを、それぞれ紹介していきたいと思います。
もちろん国立大学、私立大学と一言で言ってもたくさんありますので、すべての大学に当てはまるわけではありません。私がここで指摘しているそれぞれの大学について知りたい方は以前書いた記事を参考にしてください。
また私は文系学部の学生ですので、理系学部にも当てはまるかはわかりません。そこはあしからず。
国立大学の特徴
まじめな人が多い
まず国立大学の特徴なんですが、私立大学と比較すると相対的にまじめな人が多いように感じます。
授業をさぼる人や授業中に私語をする人の割合が国立大学の方が低く、授業などにはまじめに取り組んでいる印象があります。
それはひとえに国立大学の入試形態に要因があります。
というのも国立大学は全般的に私立大学よりも入試に要求される教科数や範囲が広く、まじめにこつこつやってきた人でないと合格が難しいです。
一般的に旧帝大と呼ばれる国立大学は5教科受験が当たりまえです。センター試験と二次試験という2つの試験をかいくぐる必要がありますし、それぞれ対策をしなければなりません。
それらを受験までに出来るような、日頃からコツコツと勉強出来るまじめな学生が合格します。
また国立大学は、一般入試以外で入ってくる生徒というのはあまりいません。
私立大学のような内部推薦や指定校推薦というものがないので、勉強が好きで大学にきたという人が多いです。
授業環境がいい
これは、理系において特に顕著かもしれません。国立大学は当然、国に属する機関なので授業や研究に使う研究道具や費用がそろっていることが多いです。(最近では削られているという報道もあります。)
また学者も一流の人が多く、実際に僕が所属していた国立大学の授業は大変面白いものでした。授業の面白さは在籍していた私立大学よりも上でした。
加えて学生はまじめ、かつ母数が少ないので、授業でも私語などがされることがあまりなく、まじめに授業に参加したい学生には私立大学よりもいい環境になっていると思います。
同質的な人が多い
こちらは、国立大学の立地に起因しているように思います。というのは、国立大学の学生は大体、近くの地域から集まってくる傾向があるからです。
例を出すならば、東北大学なら東北出身の割合が比較的高く、名古屋大学なら東海周辺から学生が集まってくるという具合です。
また国立大学は学費が私立大学の約半分です。(国立大学に入るだけでめちゃくちゃ親孝行です。(笑))
そのため、同じ地域の同じような収入レベルの家庭出身の学生が多くなり、結果として同質的な人が多いように私は感じました。
クラスの仲がいい
国立大学は、学生の数が私立大学と比べると圧倒的に少ないです。国の費用で賄っているため、多くの学生から学費を取る必要がないからです。
そのため、学部レベルでも多くて100人前後、少ないところなら20人というような人数になります。
当然、クラスは高校のようなアットホーム感漂う雰囲気になり、全員友達というのも珍しくありません。私立大学だとこうはいかないので、少人数の雰囲気が好きという人には国立大学はおすすめかもしれません。
私立大学の特徴
華やか
では一方で私立大学はどうかというと、とにかく華やかです。華のキャンパスライフとはまさにこのことかとと思うほど、華やか。
入学初日の私は、間違ってお花畑に迷い込んでしまったかと思ってしまうほどでした。
まあそんな冗談はさておき…
人数の多さからくるものだと思いますが、キャンパスは活気にあふれ、いつも賑わっています。私立大学のキャンパスに閑散としている場所なんてありません。
サークル活動が活発
人がとにかく多いので、サークル活動も活発です。もちろん国立大学にもサークル活動はありますが、私立大学とはくらべものになりません。
特に早稲田大学のサークル活動はすごくて、ほんとに何でもあります。
普通のテニスサークルから特撮研究会なるものまで、早稲田のサークルのなかで、やってないものはないといわれるほどなんです。
まあ、なのでサークル的な要素も含めて大学に期待しているという人には、私立大学は魅力的に見えてくるのではないでしょうか。
とにかく多様
とにかく私立大学は、いい意味でも悪い意味でもいろんな人がいます。
最近の私立大学は、首都圏からの入学者がかなり割合的に増えてきてしまってはいますが、それでも様々な地域から来ている人、育ってきたバックグランドの多様さはあります。
まさにダイバーシティです。
そのため、探せば気の合う仲間たちとは出会えますし、すごい人から刺激を受けることもあります。
ただいろんな人がいる分、授業中に私語がうるさかったり、素行不良な人がいたりと、大学にまじめに通おうとする人にとっては障害となってしまう人もいます。
まあいろんな人と巡り合えるのも私立大学の良さではありますよね。
まとめ
国立大学と私立大学では、多くの人が思っている以上に雰囲気は違います。
ただどこにいっても楽しめるかどうかはその人次第なところはあるので、まあ進学先を決めたら後は、思う存分に大学生活を満喫するだけです。
どちらがいいという優劣もあまりないと思うので、自分が大学に求めるものをしっかり考えて自分にあう場所を選ぶのが大事ですね。