【受験】地方と首都圏の進学校における考え方の違い
私は東北の出身です。
東北の田舎町から東京に出てきて、地方の進学校から都内の私立大学に進学して思ったことがあります。
「地方での大学の評価と、都市部での大学の評価が全く違う」と。
他の地方から東京に出てきた人の中にもこの評価の乖離はうなずける
現に私が大学に入って出会った地方出身の友人の中にも共感してくれた人が多くいました。
自慢ではないですが、私は東北にある一つの県のトップの進学校を卒業しました。トップの進学校ですから、そこには頭のいい人たちも多く集まってきます。
そんな高校生活の中で特に顕著になっていた考え方が
「国立大学に行けない人は受験に失敗した人だ」
という考え方です。
それは、なにも生徒だけではなくて、教えてくれている先生も、そして学校の方針としても共通した考え方となっていました。
一言でいってしまえば、それは「国立大学至上主義」とでもいうのでしょうか。
私立への進学は逃げ、まずは国立を目指そうという考えを持つ人が大多数でした。
首都圏においても、こういった考えを持つ人、持つ学校を見てきましたが、やはりこの傾向は地方の学校の方が強いように思います。
高校一年のオープンキャンパス
私の卒業した高校では、まず高校一年の6月ごろに、東北大学のオープンキャンパスに行くのが恒例行事となっています。
1学年全員でバスに乗ってオープンキャンパスへと向かいます。
そこでまず全員は東北大学を意識することになります。
そうすると順調に高校3年の6月ごろには学年の半分ぐらいは志望校が東北大学になっています。
大体実際に合格して入るのは全部で学年の1/6ぐらいです。
地方における旧帝大の破壊力
首都圏になると、その地域の旧帝大(旧帝国大学=明治時代にその地域の優秀な学生を集めるために作られた帝国大学の総称)は当然、東京大学ということになります。
これはもう言わずもがな日本で最も優秀とされている大学とされているので、まあその影響力はすさまじいものが有るでしょう。
それは地方でも同じです。
東北であれば、東北大学。九州であれば九州大学がそれにあたると思いますが、地方における旧帝大の破壊力はすさまじいものがあります。
東北では、東北大学に受かったなどとなればもうお祭り騒ぎです。学費は安い、将来有望だとなればもう親孝行どころの話ではありません。。
東北大学は東北で最も「優秀な大学」なので、地域の有名企業の幹部には東北大学出身の人達が多くいます。
とりわけその地域の有名銀行には、地域の旧帝大出身の人が多くいます。
だから今でも地方においては、旧帝大への信仰というのはすさまじいものがあります。
首都圏進学校の考え方
一方の首都圏進学校はというと、たしかに国立大学への信仰を持っている学校もあります。
しかし地方部ほど考え方が固執しているわけではありません。
やはり大きな要因となっているのは、有名私立大学の存在。
とりわけ早慶は、世間的にはネームバリューもあり、私立大学の雄として大きな影響力を持っています。
そのため、私立という選択肢が首都圏には存在しているように思います。
実家から通えるというのも要因としてはありますが…。
なぜこの国立大学至上主義の考え方を取り上げたかというと、それは僕自身がこの考え方にはまってしまったからです。
僕の高校3年時は、まさに国立大学至上主義の受験生活でした。
「まずは国立。私立は逃げ」を合言葉に勉強していたわけです。
一方で自分としては都会の私立への憧れもありました。
本当は私立に行きたいのに、見栄を張って国立を志望しているような状態に陥っていてしまっていました。
結局は私立大学へ進学して、充実した4年間を送ることが出来たのですが
あの時
素直に自分の進路について考えていれば…
素直に自分の心に従っていれば…
そうすれば、こんなに苦労はしなかったのにとも思います。
まとめ
乖離があるからどうというわけでもなく、地方の進学校の考え方が嫌いだというわけでもありません。
ただ受験以来、僕自身柔軟に物事を考える姿勢と素直に自分のしたいことに従う姿勢を大事にしていることは言うまでもありません。
もし進路について悩んでいる人がいるとすれば、自分の本心と向き合って進路選択をした方が後悔も少ないのではないでしょうか。